真美ちゃんは誰とでも寝る人だったんだ!
それが信じられなくて、初デートもカメラとフィルムを買っても、その子を写さなかった。最初で最後の、神戸デート。
僕の上司が「穴慣らし」と称して、真美ちゃんの処女膜の貫通式をやってしまったこと。その後に「田所くん、さあどうぞ」と言われても
嬉しいわけないじゃないか! 出来る訳ねえよ!
その後、その2人は一緒に会社を辞めて行った。居づらくなったのだろう。
胸に残る苦いレモンの香り! 切り分けた果実の片方のように!
思い出すだけで胸苦しく、胸が詰まる。なーんだ、誰とでも寝る人だったんだと。こいつは結婚しても誰とでも寝るんだろう。それを考えると、もう面倒見切れないなと。そう感じた32歳の日の悲しみだったのです。
田所稲造 拝
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